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トッキー
2015.10.30 02:48ゴー宣道場

「行政改革」の現実・疲弊する地方の現場報告

小林よしのりライジング
コメント欄に寄せられた
読者の現場報告をご紹介します!


私は地方公務員を約20年以上やっています、
最近、行政改革が行き過ぎではないかと感じています。
20年前は私の職場には、200人くらいの職員がいました。
それが今では、50人以上削減されています。
50人分の仕事が、均等割りで残った職員に覆いかぶさるので
職場は精神障害や傷病者が増えます。
例えば、1000人職員がいる役所なら
かりに1,000種類仕事があれば、1人1業務になりますが、
150人しかいなければ、1人6.6業務もこなさねばなりません。
地方の役所の業務には、福祉から税務から農業、観光など
業務がかなり多く、人員が少ないということは、
負担がそれだけでかいんです。
人員が少なすぎて、何か災害があると行政機能が麻痺
するほど深刻な疲弊をしています。
私は東日本大震災や豪雨災害なんかも経験しましたが、
いざ、災害が起こると、部署の1割から2割の人員が
長期間避難所設営や管理運営に携わらなければなりません。
行革で人員不足で疲弊して、
人数が少なくなっているのにそこから
1割?2割人員をさかれると、行政は機能不全をおこします。
行政は麻痺していても、上下水道などの
インフラは止めるわけにいかないのでがんばるわけですが、
教育などの分野は命にかかわらないとかと言う理由で
捨て置かれます。
私は図書館の司書ですが、
図書館には貴重な郷土資料やら、
古文書がありますが、たとえ建物が倒壊し
雨ざらしになっても、職場を投げて、
他の応援に行かねばなりません。
三陸などでも津波かぶって1年以上
野ざらしになった資料があるようですね。
避難所で3か月も過ごすと、
図書館で本を心のよりどころにしたいと言う方が
出てきますが、教育部門は人員不足に悩まされます。
業績重視で、勧奨退職も横行しております。
ですが、分かる気もします、
年寄のベテラン職員を1人雇うより、
年寄のベテラン職員を1人首にすれば、
2人若い職員が雇えます。
私も40代ですが、辞めるのも「公」
なのかなと思い始めております。
民間がベースアップしても、地方公務員の給与は
自治体が財政的に弱っているので、まず上がりません。
そんな中で、国威発揚を目指した、
東京オリンピックの競技場建設やら
マイナンバー制度の巨額の運用費用をみれば、
国の官僚は羨ましいよなとしか言いようが
ありません。
公務員批判は様々あると思いますが、
国家公務員と地方公務員とは分けて批判して
欲しいと常々感じております。
(つぼきちさん)


深刻な状況が具体的に、
ひしひしと伝わってきました。
「身を修め、現場で戦う覚悟を作る公論の場」
であるゴー宣道場では、
なかなか表に現れない現場の声に
できるだけ耳を傾けていきたいと
常に思っています。

トッキー

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